エネテクの現場から

2021.06.21 BCP対策

転ばぬ先の杖も折れることがある。。。

BCP用発電機は出力選定が重要

関東施工管理部の田中です。

BCP用の発電機を導入する際に、お客様が一番悩まれるのが発電機の出力(容量)選定です。

これが実は一番重要です。

例えば特別養護老人ホーム様を例に挙げますと、
長時間停電時にバックアップしたいと要望される負荷で多いのは以下のようなものがあります。

  1. 喀痰吸引装置用のコンセント
  2. 皆が集まることができる大空間の空調(食堂など)
  3. 給水ポンプ
  4.  厨房の冷凍庫・冷蔵庫
  5.  廊下など共用部の照明やコンセント

などなど

でも、その施設に何床あるかなどによって負荷の大きさはさまざまです。

 

起動電流を考慮しないと発電機が動かないことも

また空調などモータ類を内蔵する負荷は照明などと違い静止しているものを回転させるため起動時に大きな電流が流れます。
これを起動電流といい通常の電流の3~8倍の電流が流れます。

つまり、発電機を選定する際には出力計算をするのですが、実際の負荷より大きな電流が流れるため注意が必要です。

この起動時のピーク電流が発電機容量を上回ると発電機がそもそも起動しない。
または起動中に停止したりします。

それが停電時であったら、たまったものではありません。

 

状態監視盤で停電時に必要な電力を把握

そんなときに、お客様から要望を受けて、オプションで取り付けるようになったのが『状態監視盤』です。

状態監視盤を設置した例

発電機起動時や商用電源で受電の時にも、停電時に発電機でバックアップしたい負荷でどれくらい電力の消費があるのか分かります。

また、使い過ぎているというのを発電機が停止する前に警報で教えてくれます。

災害時は皆が一杯一杯なので、発電機にまで気が回りません。
知らぬ間に容量をオーバーし、発電機が停止してしまう。そんなリスクを低減するソリューションです。

今週は某企業さまにBCP用発電機を設置してきますので、それはまた、ブログでシェアできたらと思っています!

ではまた!

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