エネテクの現場から

2022.09.21 電気設備工事事業

模擬負荷を使用したレアな使用前自己確認(負荷試験装置使用)を実施しました。

皆さんこんにちは! 関東支店の吉岡です。

今回の記事はちょっと変わった使用前自己確認をご紹介いたします。

近関東エリアだけでも新築の大型物流倉庫、ショッピングセンターなどがどんどん出来ております。時代の流れか自家消費型太陽光発電設備を新築時に設置している所が多いです。
今回そのような太陽光設置工事をされている施工会社様から、太陽光設備容量が500KW以上との事で使用前自己確認試験の依頼を頂きました。

ここで新築建物ならではの問題が発生・・・

通常は、完全自家消費型の太陽光発電の仕様は、発電した電気よりも建物側で使う電気が上回っていることが使用前自己確認試験をする上で必須となります。ただし、今回の建屋は「新築」の為、太陽光の使用前試験の実施時に建物の中に全ての負荷設備が揃っていないものの、その状態で試験をしてほしいというご要望でした。建物側の使用量が発電よりも少ないとRPR(逆電力継電器)が働き太陽光設備が停止してしまう為、連系した状況で試験する使用前自己確認試験が出来ません。

弊社の主任技術者もこういった状況の試験をすることはめったにありませんが、「負荷試験装置」という特殊な装置を使えば試験が実施可能です。

ちなみに、負荷試験装置とは下記のようなものとなります。

この装置の仕組みですが「巨大なドライヤー」と思って頂けるとわかりやすいです。

※太陽光で作った電気で伝熱部分を温め、ファンで強制的に排熱し電気を使う装置

建物の負荷がない場合、この装置を使って太陽光で発電した電気を模擬的に使っている状態にすることによりRPRが働かず使用前自己確認試験が実施出来ます。この装置も建物の需要設備の電気の使用量により様々なサイズがあり、建物にあった装置を準備します。この装置のおかげで問題なく試験が実施でき、保安監督部の認可も頂く事ができました。

今後まだまだ新築の物流倉庫などに太陽光が設置されている案件が多く出来てくると思いますので大変勉強になりました。

竣工検査、使用前自己確認、使用前自主検査は全国どこでも対応可能となっております。
使用前自己確認試験で何かお困り事がございましたらエネテク吉岡までご連絡をお待ちしております。

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