エネテクの現場から

2020.02.19 保安保守管理事業 再生可能エネルギー事業

PPA(屋根貸しモデル)の保安業務について

お世話になります。
エネテク関東支社の廣澤です。

最近、
PPA(屋根貸しモデル)の年次保安管理をご依頼頂くことが多くなりました。

<PPAモデル(高圧モデル)>
工場や倉庫等の大型商業施設の屋根を太陽光発電の設置業者(出資者)に貸し出すことです。
初期費用やOM費用は業者が負担するため、負担0円で太陽光発電を設置することができます。
業者は発電された電気に対して、何割かの電気代を請求するなどで収入を得ます。

通常の買電型の発電所の保安経験はある弊社ですが、
このような新しいモデルの保安業務については、
改めて情報を精査する必要がございました。

そもそも施設自体が多くの場合高圧であり、
施設自体の主任技術者を雇い、選任しておりますが、
保安管理の担当責任区分は、
「設置者はだれか?」
「当該発電所で事故が起こった場合、責任をだれが持つか?」
という観点で分けられます。

PPAモデルでは、電気は設置された施設の既存キュービクルを通し、
施設内で使われているとしても、設置者は別にいて、
「設置・事故対応・管理」を独自で行う形になります。

以上の状況下では、
「設置者」が、自分たちで「選任主任電気技術者」を用意する必要がございます。
(施設の主任技術者様にそのまま保安範囲を広げてもらう形で依頼することも可能です。)

弊社のような保安法人は、「継電器やRPR」を用いて、
施設設備と太陽光設備の責任分界点が明確に作られていることを確認します。

そして、
各地域保安監督部様に、新規の保安規定の提出と、
単線結線図等を用いて自分たちの責任範囲を明確に説明し、
届け出を行う必要がございます。

もし、
施設屋根上の太陽光発電所の保安で、
お困りごとがございましたら、
エネテクにご相談頂けましたら幸いです。

 

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