出力よ上がれ〜(作業員の心の声)使用前自己確認続き
関東支店 営業担当の吉岡です。
先日の竣工試験、夜間耐圧試験の記事の続編となりますので、続けての投稿させて頂きます。
本日は太陽光発電の稼働前の安全の総仕上げ!!
使用前自己確認を同行させて頂きました!
先日は竣工試験(耐圧試験)と夜間耐圧試験を紹介させて頂きましたが、使用前自己確認の重要項目、負荷試験、負荷遮断試験を紹介します。
まず、負荷試験ですが、太陽光発電設備をフル稼働させ、30分おきにキュービクルとパワーコンディショナーの様々なデータを取っていきます。
【パワーコンディショナー写真】
【パワーコンディショナーデータ収集画面】
気温、湿度、電圧、電流、接地箇所の漏れ電流、キュービクル内部温度、変圧器温度、振動、騒音など大体10項目程記録します。全て安全の為のデータ収集作業です。
※振動と騒音試験は市街地から離れた場所には不要な試験だそうです。
【変圧器温度測定】
【キュービクル内部温度測定】
【接地漏れ電流測定】
【騒音測定】
測定写真は一部ですが、パワーコンディショナー、キュービクルの測定を実施します。
これを、9時から15時まで30分おきです…
全て記録し終わったら、一息つく間も無く次の記録が開始される為エンドレスに続く作業…
今回は集中型のパワーコンディショナーだったので記録する台数は二台だけでしたが現在主流である分散型のパワーコンディショナーだとこの試験項目を数十台記録する為、考えるだけでも気力と体力が減少した気がします…
私はサポート程度なので、負担はありませんでしたが、作業員の皆様本当に寒い中、ミスの許されない作業を黙々とこなして頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。
その負荷試験を黙々と試験している傍ら主任技術者さんは、使用前自己確認の大一番の試験負荷遮断試験を実施されていました!
この試験は、パワーコンディショナーの合計出力値の1/4 2/4 3/4 4/4 の出力に調整し、遮断装置で機器全体を停止させその波形が安全かを見るテストです。
【負荷遮断試験風景】
【機器全体を遮断した際の波長を記録しています】
出力の低い1/4と2/4はすぐ試験できるのですがそれ以上の数値で遮断波形取るには季節や天候に左右される為、中々この試験の数値が取れない事があり難航します。
太陽光発電というだけありお日様に頼むしかない為、作業員みんなで空ばかり見て出力よ上がれ〜上がれ〜と言わんばかりの顔をしていました(笑)※私の個人の感想です・・・
太陽が真上に来たから出力上がるんちゃう? 雲が出てきたから出力下がるかも?など、太陽の動きや雲の動きを実況する人も。
【作業員でこの画面の出力地を常に確認】
今回はなんとか数値が取れたので良かったですが、それだけ発電所の最大能力を限界まで出した状態で安全かどうかを経済産業省に認めてもらわないと売電出来ないんですね。
前回の試験と今回の試験合わせて様々な安全確認を行ってきました。
太陽光発電は地球温暖化対策にも注目され環境にも良く、また最近では自家消費型やPPAなどの電気代削減にも大きな効果が発揮される反面しっかりした工事や安全確認をしないと事故に繋がりかねないものなんだと痛感しました。
エネテクでは、設計から工事、使用前自己確認、メンテナンスまでワンストップで行えます!
特に安全には十二分に注意します。
今後も1件でも多くのお客様の太陽光発電の設置工事や安全安心を提供出来ればと考えてますので、何か御座いましたらエネテクまでご相談下さい!