太陽光発電所 最新の防犯対策
関東支社の吉岡です。
いつもエネテクブログを見て頂きましてありがとうございます。
本日は近年増えてきているケーブル盗難の防犯対策についてご紹介したいと思います。
弊社では全国1400件ほどの発電所を管理させて頂いており、数年前からケーブル盗難による被害はありましたが、年々被害件数が増えてきております。
上の図は弊社で管理している発電所の年度毎盗難被害のグラフとなりますが、昨年は2022年の3倍の件数、今年は5月時点で昨年の90%超え、6月の被害を入れると同件数となっています。被害にあう発電所規模も2019年頃は低圧発電所中心だったのが、高圧発電所の被害が増え、最近では特高発電所も被害にあい、電力側のケーブルも盗まれる事例が発生しており被害はエスカレートしております。
今までは被害にあっても保険に加入されているお客様がほとんどで、保険を使用し復旧工事を行えておりましたが、その保険も更新ができないお客様が出てきてるのと、盗難被害による保険使用に免責が付くなど厳しくなっております。
このままでは被害にあわれる事業者様の負担が増えるばっかりです。
その為、発電事業者様も被害にあわない発電所作りが課題となっております。
弊社にも発電事業者様から防犯対策工事をしてほしいという、お問合せが急増しております。
皆様にはその一例をご紹介したいと思います。
盗難防止策の例
●警備システムの導入
大手警備会社様による警備システム導入がやはり抑止力に繋がります。
赤外線で侵入を検知するシステムや、フェンスに穴をあけるや、よじ登ると発報するシステムなどがあります。●銅ケーブルをアルミケーブルへ切り替える
銅の高騰から盗難被害が増えておりますので、銅より価値の低いアルミケーブルへの切り替えをする事により被害減少に繋がります。※対応できない発電所もあります
●ケーブルラック防犯強化
ケーブルが集合しているケーブルラックを空けてそこから盗んでいくケースが多い為、ケーブルラックを開けにくくする、ケーブルラック内のケーブルへ取られにくくする対策を施します。
●防犯カメラ、照明の設置、強化
最近のカメラは進化しており夜間真っ暗でも撮影、録画できますし、遠隔地にいても犯人にスピーカーから威嚇できます。弊社でも犯行中の撮影にも成功しておりますので犯人逮捕へ繋がる可能性もあります。
●バリカーの設置ケーブルは重量がありますので必ず発電所に車を付けてケーブルを積み込みます。
発電所に行きつく道の途中にバリカーを設置出来れば車を付けれない為効果を発揮します。※公道などは設置できない為確認が必要となります。●ハンドホール防犯強化
上記写真のようにハンドホールからケーブルを引き抜いていきますので、開けられない対策が効果を発揮します。
上記以外にも原始的ではありますが、低圧発電所に安価で効果を発揮している対策がありますので良ければ弊社が連載している日経メガソーラービジネスの記事もご参考にご覧ください。
今後盗難復旧工事に保険適用が難しくなると、費用を掛けて復旧工事をする一択になってしまいます。事業者様としては何千万掛けて復旧工事を行うより少しでも犯行にあいにくい発電所作りに費用を掛けられている印象です。
更にわかりやすく解説しているページもございますので下記よりご確認ください。
企業省エネ・CO2削減の教科書
【2024年最新】太陽光発電所の盗難 [防犯と被害後の対応]
https://enetech.co.jp/guide/solar-power-plant-theft/
もし現在盗難被害に悩まれてる方、防犯対策工事を検討されている方がいらっしゃいましたら、エネテクへお問合せください。