ヤマのとき
バリバリバリバリ!
ドッカーーン!!
雨雲を切り裂くような音をたて近くに落雷。
7月の山開き間もない富士山七合目あたり、雨雲のなか登山中のことです。
こわっ!!
とっさに登山道のわきに伏せる自分、
周りを見渡すと他の登山者も伏せてる。
落雷の怖さとお笑いの一場面かと思わせる愉快な光景が味わえた一瞬でした。
その後、まずは落雷から逃れようと山小屋に飛び込みです。
元警察官のじんべいさん、山開きシーズンは山小屋を営み、あとは下界で楽しんでるらしい。
お鉢巡りのときだけ、スカッと雲きれ太陽が顔を出した。
おぉ~! 日本一!!
雲海の景色は格別なご褒美となる。
剣ヶ峰でフランス人のマチュとの出会い。
鹿児島から北海道まで歩いて行くらしい。そう日本一高いところで日本列島を縦断中の楽しい話。会話をしてるだけで元気が注入される。
自転車を背負って富士山、アルプスを越えて日本海までいく方との出会い。
死ぬまでには一度は登っておきたかったと言うご高齢の方との出会い。
修行なんだよと言い山頂の浅間神社をめざす方との出会い。
機材を背負って日本一高いところにある観測所で工事をする方々との出会い。
この出会いが面白い。
このヤマのもうひとつの魅力とパワーなのかもしれない。
標高が高く森林限界を超えてるため、緑がなく溶岩ばかりの富士山は遠くから眺めるヤマで、登山を楽しむヤマとしては面白くないんじゃ、、と勝手に思い込んでましたが、
また、チャレンジしたいヤマとなりました。
富士山、ありがとう。