自家消費発電設備の適正容量
関東支社の廣澤です。
最近よくお客様から、「自家消費」発電設備の設計依頼を頂けるようになりました。
工場や病院等の施設の屋根上につけて、その名の通り「自分たちで消費」するための、
「あの話題の」自家消費発電設備です。
電気を送電線に直接つなぎ、
売電のためだけに設計(敷地内設置容量をできるだけ大きくする)される発電設備とは違います。
設計には、「発電した電気はなるべく使いきって余らせない」という観点が肝要です。
ただ、使用量に対して一切余らせないような容量を設計しても、
それはそれで小さすぎて、全然省エネにならなかったりします。
「お昼休み等の一番電気を使わない時間帯を基準に発電量を設定すると、発電した電気は余らないが、
電気をたくさん使う時間帯の省エネに充てようとすると物足りない」という理屈です。難しいですね。
制御装置というものもあります。
「通常通り電力会社から買って消費する電気(いわゆる「買電」)」から予測を立て、
太陽光発電が必要以上に発電することを抑えてくれる装置です。
RPR( 逆潮流を検出する保護継電器を抑えてくれる装置)に検知されて、
PCSがシャットダウンしてしまう前に設備の出力を制御するものです。
今や自家消費型太陽光発電に必須な装置でしょう。
ですがこちらも完全というわけでもなく、例えば快晴時の過積載で発電される大量の電力を、
RPR検知前に制御しようとすると、時間が足りないこともあるようです。
エネテクでは、お客様の使用電力量のデータ(30分値や電気料金明細)からシミュレートし、
根拠に基づく理論的な設計を提供できます。
是非自家消費をお考えの皆様は、エネテクにもお声がけ下さい!