エネテクの現場から

2020.04.22 BCP対策 省エネルギー設備事業

GHP採用でBCP対策と節電の両立が可能に

技術開発課の田中です。

世の中、横文字の略語が多くて辟易しますね。でも少しお付き合いください!

 

私の部署は、主にBCPに関するソリューションを提供しております。

BCPという言葉、最近よく耳にすると思います。

Business Continuity Planの頭文字を取ったもので、危機的状況下に置かれたときでも、
損害を最小限にとどめつつ、事業の継続あるいは早期復旧できるよう、
平常時に行うべき対策などを決めておく計画のことをいいます。

御社における、事業の継続とは?
事業の早期復旧とは?

現代社会において停電は即ち、『何もできない』ことと同義と考えます。

当然、発電設備などの備えはもちろんですが、今日は空調機についてお話したいと思います。

 

2019年、台風に伴い関東では大規模停電が発生しました。

停電により企業・家庭では様々な問題が生じましたが、
中でも、空調機が使えないことによる痛ましい死亡事故も起きてしまいました。

昨今の自然災害に伴う停電の長期化は、
こういった状況を想定せざるを得なくなっているのではないでしょうか?

普段、お使いの家庭用ルームエアコンや業務用パッケージエアコンは、
当然、電源が喪失(停電)すると停止してしまいます。

これを専門的にいうとEHP(エレクトリック・ヒート・ポンプ)と呼びます。

しかし、停電しても運転することができるパッケージエアコンがあるのをご存じですか?

電気で動くEHPに対し、ガスで発電しながら冷暖房するGHP(ガス・ヒート・ポンプ)
と呼ばれるものがそれです。

今、災害時に強いエアコンということで、
特に学校空調、官公庁などに設置され注目を浴びています。

 
設置工事完了後のGHPの室外機


設置工事完了後のGHPの室内機

 

では、GHPの特徴を見てみましょう。

GHPは既存のEHPに置き替えることが可能です。

また災害用のイメージが強いですが、普段から使用するものです。

特徴で大きいのが高圧受電以上の需要家なら気になる夏場のデマンド電力。

EHPは夏場フル稼働でデマンドを押し上げますので、
次年度の契約電力を気にしながら、
空調をON、OFFするなどの対応をされる事業者様もいらっしゃいます。

GHPであれば、大電力を使用する圧縮機をエンジンで稼働するため、
電力はEHPの1/10~1/100!!
しかも停電時に使用が可能!

検討の余地がありますね。

でも、当然ながら良いことばかりではありません。

まず、GHPメーカーは少ないのでラインナップが少ない。
また、イニシャルコストがEHPより高価。

しかし、制約はありますが、補助金を使用することでEHPと費用が逆転することも。

災害時は季節を選んでくれません。

停電が夏場や冬場に起きたら?
停電で空調機の使えない状況が数日間継続したら?

そうなる前の備えが必要です。

非常時用に発電機を検討される事業者様によるお問い合わせが増えております。

でも、「最初から発電機はちょっと敷居が高い」と思われたなら、
まずは、古くなった既存空調機のGHPへの更新を考えてみませんか?

少しでもご興味をお持ちいただけましたら、
『ガスも電気も、どちらもお任せ!』エネテクまで!
もちろん、補助金申請のご相談もプロにお任せください!

電気のスペシャリストはもちろん、
液化石油ガス設備士から甲種ガス主任技術者まで在籍する、
エネテクに是非、ご相談ください。

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